しのざきのおと。

2021年も穏やかに暮らしたい

人が笑顔でいるのを見るのが好きだ

自分の能力が特に高くなくても毎日幸せだなぁと感じられる人もいれば

人より優れた能力を持っているのに幸せそうに見えない人もいる。

 

私の会社にも後者の人がいた。部署は違うのだが、たまに一緒に仕事をする事がある人だった。

その人はいつも綺麗な身なりをしていた。見た事も無いような素敵な素材でできた服を着ていたことがあり、私は「その服いいですねぇ」と褒めた。

そしたら笑顔の「ありがとう」でも、照れたような「いえいえそんな」でもなく、拒否的な「別にそんなことないです」という答えが返ってきたことがあった。私は驚いたと同時に、哀しい気持ちにもなった。

 

その人は経験もあった。実力もあった。平均して質の高い仕事をしていた。それは私以外の人も認めていた。

にもかかわらず、その人は自分の仕事の出来について、謙遜を通り越して卑下していた。そしていつも人生に疲れたような、つまらなそうな顔をしていた。

なんでだろう、とも思ったし、見ていて私も悲しい気持ちになった。

 

先日、その人に久々に会う事があった。そうしたら、その人が今まで見た事がないぐらい晴れ晴れと、明るい顔をしていた。

何があったのかなぁ、と思いつつその人と話を続けた。色々と話をしていくうちに、どうやらその人が仕事を通じて自分自身に自信を見出し、その自信が表情・心情に反映されたようだ、という事がわかった。

 

今まで周りがどんなに褒めてもそれを素直に受け止められなかったその人が

仕事を通じて自分の中から自信が湧き出てきた時、その「自分から自分への称賛」は認められたんだなぁと思うと同時に、

人間て人によって色々な所にきっかけがあるものなんだなぁと思った。

 

その人が明るい顔で笑っているのを見て、私も嬉しくて幸せな気持ちになった。

笑顔が周りも幸せにするって本当なんだなと思った。

 

と同時に、人の笑顔を見て「良かったなぁ」と思えるのは自分がある程度幸せだからなんだろうな、とも思った。

人の幸せを一緒に喜べる心を保つためにも、常にある程度幸せでいられるといいなぁと思った。

 

そしてよく考えてみると、私には素敵な旦那さんがいて、仲間がいて、友達がいて、大好きなアイドルや趣味がある時点で「ある程度の幸せ」は24時間365日クリアできているなと思った。

好きなものがたくさんあるってありがたくて幸せだな、と改めて思った。

 

という話です。