しのざきのおと。

2021年も穏やかに暮らしたい

むしろアイドルに興味がない・好きではない人に読んでもらいたい、「私がモーニング娘。'16のファンである理由」

先日、こんな記事を読みました。ameblo.jp

それを元に、Twitterでこんな会話をしました。

① ハロプロの売りとは何か、について - Togetterまとめ

② アイドルに対してそれぞれが求めるものとは何か、について - Togetterまとめ

それを機会に、改めて「私はどうして今のモーニング娘。が好きなんだろう」と考えたので、今日はそのことについて書きたいと思います。

 

【私が娘。を好きな理由】

  • 可愛い

超基本ですけどまずこれかなと。静止画状態の可愛さももちろんあるんですけれど、動画状態の可愛さ(動作、仕草、声、喋り方)がたまらないです。

不思議な事に、好きになってくると可愛いと思う気持ちがおかしな速度で加速する現象が発生しまして、もう生田衣梨奈さんに至っては何しても可愛いのレベルに達しています。

 

  • かっこいい

可愛いと同時にかっこいいんですよねえ。自分より年下の女の子にかっこよさを感じるっていうのも不思議なものなんですが。

かっこよさっていうのは最終的には表情等から感じるのかなぁとは思いますが、そこに到達するまでの内面からにじみ出る心意気みたいなものに人はかっこよさを感じたりするのかなぁ、なんて思ったりします。

 

  • 歴史がある

 1997年から20年近く続いてきた歴史がありドラマがあるところも魅力の一つです。

デビュー当時、私は一般人レベルの興味しかありませんでしたがそんな私が17年後のモーニング娘。'14になってからファンになったのも何かのご縁なんだろうなぁと思います。

 

  • メンバーが多すぎない

5~16人というメンバー構成が私にはメンバー同士の関係を楽しみやすいのかなぁと。

アイマスでも765PRO ALLSTARSの13人ぐらいが私にとって程よく感じるので、そのぐらいのグループが自分は好きなんだと思います。

 

  • 若者の成長物語をリアルタイムで追えるのが楽しい

私自身学生時代、OBOGがなぜそんなに現役に親切にしてくれるのか不思議に思っていたのですが、自分が年を重ねると「若人が一生懸命何かに取り組む姿」というのは見ていて元気をもらうし応援したくなるものだな…と実感するようになりました。

今はブログもあるのでコンサートやテレビ、雑誌だけじゃなく日々本人が発表してくれるツールがあるのも成長ヲタには嬉しいですね。

 

  • 女子アイドル、そして娘。特有の「限りある」ところがいい

娘。には「卒業」というシステムがあり、ある時点でメンバーはグループを卒業していきます。

それが悲しい、でも限りあるからこその素晴らしさがある。

これも自分の経験と重なるのですが、学生時代の部活というのは限りある年数の中での活動になります。大好きな先輩も、そして、自分自身もいつかは必ず卒業して行ってしまう。でも、だからこそ一生懸命になれるし、期限があるからこそ、そこまで思い切りやろうと思えたりすることもある。卒業間際に爆発的な輝きを見せることがある。

私はこの「有限を愛する心理」は「甲子園が好きな人の心理」と似ているのかなぁ、と思っています。つまり、甲子園ヲタは潜在的娘。ファン層だと思っていますよ!!!

 

  •  仕事目的で集まった仲間達だからこそ生まれる魅力がある

彼女達は「仕事」としてのアイドルを選んだ人達です(加入時にその自覚の濃い薄いはあるでしょうけど)。決して、「趣味としてアイドルっぽいことをしていたい」人達では無い訳なのです。

 決して「仲良しグループ」が発展してできたものでは無い。娘。のオーディションを受けた理由も、加入してから目指したいものも様々。

だから当然、入ってすぐに「仲良し」になったり協力関係が築ける訳ではありません。むしろ仲が良いとは言えなかったり、よそよそしかったりすることも多いです。これは会社に入った大人でも同じことで、むしろ彼女達は歳が若い分当たりさわりな~い雰囲気で仕事を一緒にやっていくのは難しいだろうし、多分アイドルって言うのは「グループ内の雰囲気の良さ」を求めるファン層も一定数必ずいるので、大変だろうなと思います。

「仲良しグループ」だったら仲の良くない子は自然と離れていくだろうし、関係を作ろうとしなくてもどうにかなる。

ただ、彼女達は「同僚」なのだ。「モーニング娘。」として、世の中にたくさん知れわたりたい、売れたい、愛されたい!という同じ目標を掲げる仲間なのだ。そして例え嫌でも共同作業に取り組まねばいけないのだ。

そういう強制力のある中でしばらく時を過ごしていくと、気がついたら薄いけど固い壁があったメンバーが仲良くなっていたり、目立ちたがり屋のメンバーが誰よりもグループのために活動するようになったり、という変化がおこることがある。そういうのを、見守らせてもらうのが好きです。

 

これは特に9期に強く思うこと。

モーニング娘。はデビューから数年はまさに飛ぶ鳥落とす勢いで日本中がモーニング娘。一色に染まっていると思えるような時期もあったようなグル―プですけれども、徐々にメディアに映る事が減っていき、私も正直「あー、モー娘。って今も活動してるんだなぁ」ぐらいに思っていた時期がありました。

私が14を好きになるまでに知っていた最新のメンバーは、特別枠の藤本美貴さんと、たまたま知人が好きだった紺野さんを除くと4期の3人でした(石川梨華さんは知らなかった)。高橋愛ちゃんも全く知らなかった。道重さゆみさんに至っては14を知ったばかりの頃、「重」という文字だけで「ん?めちゃイケに出てる子?」と重盛さと美さんと勘違いしたぐらいである。

いわゆるプラチナ期の頃は高いパフォーマンス力を誇っていたにもかかわらずメディアや観客動員数に結びつきにくかったと聞きます。

2005年にAKBがデビューし、初めは中々日の目を見なかったけれども徐々にファンを増やしていき、私の実感としては2010年辺りに爆発的に売れた印象を受けます。

モーニング娘。は多分その逆を辿るような雰囲気だったのではないかと、当時ファンだった人の話やネットの情報を見て推測しています。「もうダメかもしれない」と思った人もいるといいます。

「世間からは」そんな風に見られている当時のモーニング娘。に入ろうと思った12-14歳の女の子。絶対に周りから「え?今時AKBじゃないの?」「って言うかモー娘。ってまだいたんだwww」って言われたり思われていたに違いない中で、「私はモーニング娘。に入るんだ」と夢と希望に燃えてオーディションを受けた彼女達。熱い。熱すぎる。9期が入って来た時、彼女達を「希望だ」と思った人がいると聞きますし、その気持ちは、新参者の私にもなんとなくだがわかる気がします。「今のモーニング娘の魅力が、確かに若い女の子達を熱くさせてるんだな」っていうのが嬉しい、と思った人が当時たくさんいたんじゃないかなぁ、と。

今の時代に、今のモーニング娘。の魅力を気に入って入ろうと決意してくれた女の子達はある意味「私と趣味が合う人達」でもあり、そんな彼女達を私は応援したくなるのです。

 

 シャ乱Qは「無茶苦茶好き!」な訳では無かったですが、普通に「いいなぁ」と思うぐらいには好きでした。

娘。ファンになって改めてつんく♂さんが女の子達のために書いた曲、歌詞を知るようになると、好きだな~、面白いな~、挑戦的だな~、変態だな~・馬鹿じゃないの(褒め言葉)等々と思うことがあります。

私は多分、自分の性格的に「生物学的に女だからと言う理由で不当な扱いを受けることに理不尽を感じる・不愉快に思う・疑問を感じる」傾向が強い人間なので、女子をいわゆるスイーツ(笑)的な括り方をしない傾向の強いつんく♂さんの歌詞が好きなんだろうなと思います。

逆に女子が礼賛されすぎてて「いやいやいや女子ってそんなにすごくないですからwww」って思うことはありますけど(笑)。まぁ、私が女性代表という訳でも無いですからね、スイーツ(笑)女子だって理想の女子だって、女性の中には実在するだろうな、とも思うんですけどね。

曲調は、好きな物を選ぶのは難しいですが、「Memory 青春の光」「Do it! Now」「THE マンパワー!!!」「笑顔の君は太陽さ」「SONGS」「A B C D E-cha E-chaしたい」とかが好きかなぁ…ううっ、全く選べない…

今、改めてつんく♂さん自身が歌うのを聞くと、めちゃくちゃ上手いなと思う。どうして歌っている当時気付かなかったのだろうか。アホである。

 

プロデューサーとしての姿勢が好き、というのが厳密なところかと思います。

メンバーの事をよく見ていて、人生の先輩としてその子の事をよく見て、魅力に気付いて、引き出してあげたいという気持ちが強い方なのかな…というイメージがあって、そういうところが好きです。

 

  • 生歌を楽しませてくれるのがいい

モーニング娘。の歌唱は生歌である(私は14新規なので全ての歴史の中でどうだったかはわからない)。

私はモーニング娘。のファンになる前に色々コンサート・演奏会と呼ばれるものに行ったことがありますが、思い返してみればそれらは全て「生歌かつ生演奏」だったように思います。

ハロヲタはよく、ハローが口パク系の方と共演した際に「うちは生歌だからね!!」ということを声を大きくして言います。ハロヲタはそれを誇りとしている人の割合が高いのかな、と感じるし生歌が好きだからハローが好き、という人もいるのだろうと思います。

先日ふと「そんなに『生』にこだわるのに『生演奏』にはこだわらないのって考えてみたら不思議だな」と思ってしまったんですよね。「ライブは『生』じゃなきゃ魅力が感じられるはずがない!」のであれば、生演奏じゃないのはなんで気にならないのかな?と。ハロヲタで「ハローは生演奏じゃないからダメ!邪道!!」と言っている人は少なくとも私は見た事がないので。

普段自分達はさんざん口パクを批判していますが、もし「生歌・生演奏にこだわるアイドルグループ」に「ハローは生演奏じゃないからな~ww」って言われたらどう思うんだろうか、と思いました。「確かに生演奏じゃないからそっちのグループのがすごいわ…」って思う人より「え?生演奏?そここだわり必要なんだ…? で、でも別にうちはそういうのじゃない魅力があるからね!!」と思う人の方が多いんじゃないかなぁ、と予想しています。口パクを指摘される側のファンの方々も、「別にうちは生歌を最重要視していなくて、他の魅力が好きでファンをやっている」と答えるんじゃないかなぁ、と思ったりしました。

 

話が横にそれましたが、私は今のところライブで「生歌」は聞きたい人なのでハローが、娘。が好きなんだろうと思います。むしろ音楽に関しては割とめんどくさい種類の人間である私が、全く気付かないうちに「生演奏でないコンサートに喜んでお金を払っていたこと」に自分でも驚きました。昔の自分だったら「生演奏じゃない物にお金払うとかちょっとwww」と言っていた気がします。むしろ「生演奏じゃない物からも喜びを得られる人間になった」と今は考えるぐらいです。

私にとってアイドルのライブを見る一番の目的は「アイドル自身が必死で努力した成果を見る」ことなので、「歌以外の演奏=アイドルが直接行っていないこと」は最重要項目では無いんだと思います。逆に生演奏があったらそこのプレイとかクオリティーが気になってアイドルに集中できないこともあると思います…そう思うと、アイドル以外の部分は「常に安定したクオリティーを保ってくれるもの=録音音源」が行ってくれる方が私にとっては有り難いんだな、と思いました。

今の娘。はダンス等も複雑で揃えたりする部分も多いだろうから、練習・本番が常に同じテンポで演奏されるという意味でも録音音源を利用することの利点は多いように思います。モーニング娘。の魅力を最大限に引き出し、味わうための録音音源」だということです。

 

誤解されては困るのが、「女の子が可愛ければいいんだから、曲はテキトーなのでいい」と言っている訳ではない、ということです。

自称音楽好きの中には「生演奏こそ至高で録音音源はクズ」みたいな極端なことを言う方もごく少数いそうですが、そういうものではないだろう、と。それに制作陣は「最高の録音音源」を作ろうとしてくれているのは、ビンビンに伝わってきています。

www.youtube.com

(23:33~ チョット愚直に、猪突猛進(こぶしファクトリー):オルガン収録)

 

www.youtube.com

(34:37~ 泡沫サタデーナイト(モーニング娘。'16):ベース収録)

 

「音楽好き」の人にも満足していただけるであろう素晴らしいミュージシャンの方々が、ハロプロの音楽を支えてくれているのがわかる貴重な映像だと思います。ここだけ繰り返し何度でも見たくなるようなゾクゾク感がある!!

一流ミュージシャンにツアーの全てに同行してもらうことはできなくても、録音に参加してもらうことならできます。基礎工事、屋台骨のしっかりした最強の録音音源があるからこそ、アイドル達が安心して、さらに輝きを増したステージを見せることができるのだ、と私は思っています。

 

それこそ歌の部分は「上手いもの」を聞きたいなら音源の方が安定しているし加工もできるのでいいと思います。

ただ、私は「アイドル達が色々な部分で成長しようと頑張るところ」を感じるのが好きなので、歌に関しても「今までより上手くなろうと頑張っている姿をよりリアルに感じたい」という欲求を満たしてくれる生歌が好きなんだと思います。そこは「その人がライブに何を求めるか」の部分なので人によっては生歌か否かは問題にはならないと思うし、そういうファン層がいるのも特に不思議な事じゃないなと思っています。

 

【昔からアイドルはいたのに、今になってアイドルを好きになった理由】

私は流行ものや、いわゆる女の子らしいものを素直に受け入れられない女子でした。本当は心のどこかで(そういうの、いいな…)と思う気持ちがあっても、素直に「いいね!」と言えない子でした。

「愛想を売るなんて。外見で判断するような人間にはわかってもらえなくていい」と、愛想のいい・可愛い人に対する卑屈な気持ちを「私はそういうんじゃないから!」という無理矢理な理論で隠そうとする、よくいる自意識の高いタイプの中・高生でした。

「アイドルなんて生まれつき可愛い子が笑って歌って踊ってるだけでしょ?」ってステレオタイプな考えでバカにしていました。アイドル達がその可愛さを保つため・歌とダンスを磨くためにどんな努力をしてるかわかってなかった。常に笑顔でいることがどれだけ大変な事かわかってなかった。

彼女達がアイドルをすることで普通の人にはできないたくさんの貴重な体験・見返りもできるとは言え、若い女の子達が学生時代に友達と放課後にマックに寄って帰るような普通の青春を送ったり、見目麗しい時期に好きな人と恋愛をして過ごすという、一生で二度と取り戻せない貴重な時間と引き換えに、(多くの場合)自分より年上の人達の元気の源になってくれているなんて、当時は思いもしなかった。

最近モーニング娘。のファンになったって言うと「え?なんで今?」と言われることがありますが、逆に「今の年齢、社会経験をしている私」×「今のモーニング娘。」が出会ったからこそ私はモーニング娘。のファンになったのだと思います。

 

【最後に】

可愛くて・生歌で・同じくらいの人数構成のアイドルは今の日本にはたくさんいると思います。

でも、今回改めて細かく「どうしてモーニング娘。が好きなのか」を考えてみて、「これと同じ条件を兼ね備えたアイドルグループは他にいないな」ということを実感しました。その条件が揃っていたから好きになった訳ではなく、最初は妙に惹かれだして、結果的に好きになっていったらこんな条件が揃っていた、という事ですけれどね。

振り返る事で、私が「好き」と思う要素がたくさん詰まっているグループなんだなぁということが再認識でき、「そりゃ好きになるわ」ということも再認識できました。

 

以前、別のグループの特定の子を推している、という人にリアルで出会った事があって。私はリアルでアイドルを推している人に会ったのはほぼ初めてだったので、どうしてその子が好きなのか聞いてみたのですが、その人(男性)は完全に「女子として」その子の事が好きで、握手会に行くのは「有名人と直接話せるのが興奮するからだ」と言っていたんです。多分それは一定層いるタイプのアイドルのファン層だと思いましたし、全く否定する気持ちになった訳でも無いんですが、同じ「アイドル好き」と言っても私とは全然タイプが違うし、アイドルファンの数だけ「アイドルを好きな理由」はあるんだなぁと思ったのを、思い出したりもしました。

 

改めて、私がモーニング娘。を好きなのは、こういう理由です。

みなさんの理由も聞いてみたいですし、私の「好きな理由」を聞いてどんな風に感じたかも、是非聞いてみたいです。