しのざきのおと。

2021年も穏やかに暮らしたい

社会人をしている今が学生時代より楽しい

何となく、書きたくなった話題なので書きます。

私は2014年からモーニング娘。のファンになって、つんく♂さんの作ってくれた歌をたくさん聞いて、いいなーと思う歌にたくさん出会いました。
でも、その中で一つだけ違和感…と言うか「私はこの部分は共感していないな」と思う歌詞があります。
それは「笑顔の君は太陽さ」の中にある「大人は君に戻りたいと思ってるよ」という部分。
歌詞の解釈は色々あると思うのですが、今回はは単純に「大人は子ども時代・子どもという立場に戻りたいと思っている」と歌詞を解釈した、と思って下さい。
(ちなみに、この曲自体は曲も映像もかなり大好きです)

この曲以外でも、「小さな頃は楽しかったな〜」とか「学生時代に戻りたいよ」なんていう話は割と耳にする気がします。
その度に私は「あの頃はあの頃で楽しかったけど、今が一番好きだし戻りたいなんて思わないけどなー」と思うのです。

確かに、学生時代は比較的好きな事に時間を使う事が出来ましたし、社会人に比べて責任も少なくて楽しかったです。
でも、仕事やプライベートにおいて、責任は伴うものの自分の意志で自分の道を選べるし、学生時代よりたくさんのお金を使う事ができる今の方が私はすごく楽しいなーって思います。
それに、毎日毎日新しい事を知るたびに昨日よりは少しだけ賢く、成長できている気がして。昨日に戻ってしまったら、もったいないなーって思ってしまうんですよね。
…あ、でも考えてみたら、「あの頃に戻りたい」っていうのは「今の脳味噌のままであの頃に戻りたい」っていうことなのかな? だとしたら、ちょっと楽しいかも。でも、やっぱり同じ年を繰り返すのは面倒だから戻らなくていいかなー(笑)。

少し話はずれるのですけれども、今、まだ中学生とか高校生ぐらいでなんとなーく集団になじめなくて学校が嫌だなー、社会人になってもこういうのって続くのかなーって不安に思っている人がいたとしたら。そういうのが一番つらいのは高校生までだから安心していいよ、と言ってあげたい。
学生時代、特に高校生までって「学校」が人生の暮らしの中ですごく大きな部分を占めますし、仕事と違って「転職する=転校する」事の敷居がすごく高いと思うんですよね。だからそこで上手くいかないと「人生が終わった、どうすることもできない」みたいに感じやすいだろうなぁ、と。
仕事だとお互いにやる事があってそれなりに忙しいので他の人が何をしていようといい意味で気にされない部分があるんですが、学生さんはどっちかと言うと受け身で過ごせちゃうから暇な時間もあるし、気にしなくてもいいような人間関係を気にしてしまう事も多いかと思うんですよね。
でもほんと、まず大学生になったら高校生に比べてぐっと自由度が増えるので、「この集団で失敗したら終わりだ」感がグッと減ると思います。
そして、社会人になったら「学生時代の人間関係の悩みって何だったのかな。なんであの小さな集団が世界そのものだと思っていたんだろう」と思うと思います。色んな人が好きに生きているのが世の中なんだなーと、思えるようになると思います。
そして、悩みの種類が「強制的に所属させられる集団でどうやって楽しく生きていくか」という物から「強制的に所属させられる集団が無くなる中で、どうやって楽しく生きていくか」という物に変わってくると思います。考えてみれば、そういう意味では学生時代よりも社会人の方が大変っちゃ大変なのかもしれません。そして、学生時代というのは「将来枠の無い世界で楽しく生きていくいくための準備段階として、枠のある世界で練習を積む時代」なのかもなー、なんて今思いました。

以上、あの頃に戻りたいとは思わない社会人から、高校生以下の方々へ向けての漠然としたメッセージでした。