たまに会って話す知人の会
私には「たまに会って話す知人の会」がある。
構成員は
- 年上・女性(Aさん)
- 年下・男性(B君)
- 私 ・女性
の3人。週末の仕事帰りに集まって、食事をしながら話をする。
この会は年に3回ぐらい開催される。元々職場が一緒だったことのある3人であり、今は別々になってしまったが、たまに声をかけあって(と言うか主に私がかけて)集まるのである。
私は元々人と話をするのが好きである。
食事をしながら話をするのであれば、6人以内で卓を囲んで談笑するのが好きである。お酒はあってもなくてもいいが、あったとしても「落ち着いた話ができなくなるぐらい酔ってしまう人がいる」のは好きではない。私にとってのメインディッシュはあくまで「話」であり、お酒とお料理はそれを引き立てるもの、だ。(「お料理とお酒がメインの食事会」は、それはそれで好きだが、それはまた別の話)。
「ただただ楽しい話」ももちろん好きだが、私は「その人の考え方、感じ方」を聞くのが何より好きだ。好物だ。なので、そういう話を聞いたり、相手から問われて話している時が私は何より楽しい。
そんな私が、どうしてこの二人と定期的に会っているかと言えば、この二人がそういう会話を十二分に楽しめる相手だからだ。
二人は偏差値という点で考えても私よりも随分成績が良い。それに加えて物事について自分の頭で考えており、それを言語化するのが得意だったり知恵を絞ってなんとか表現しようとしてくれるので、それを聞くのが非常に興味深い。私とは違った分野に興味を持っていたり、異なる視点から同じ問題を見ていたりするので、普段考えもよらなかった発想を聞くことができるのも、とても楽しい。
「三人」というのもバランスがいい。
二人ではともすれば意見が対立してしまう恐れもあるが、三人だと正確に言えば「いい感じに機能してくれる三人目がいると」、二人が対立しそうになった時にとてもありがたい。
まず単純に「二人以外の人がいる」ことは争い激化の抑止になる。さらにさりげなく間に入ったりファシリテートが得意な人が「第三の人」の場合、場の緊張が緩和されたり「落ち着いて考えたら気付くこと」をそっと投げ掛けてくれたりして、二人で話すよりもより良い形の話ができることがあるからだ。
AさんとB君はそういう役割ができる人達である、というのもこの三人の会を定期開催する理由のひとつだと思う。
あと、私達は普段適度な距離感があるからこそ、お互いにものが率直に言いやすい部分もあるのだと思う。
互いが言語化が得意である故に時には触れられると痛い部分、時には普段なるべく目を背けている部分にズバッと切り込まれてイラっとしたり辛かったりもするのだけれど。
でも、お互いどこかで「いつかはそこに向き合わないといけないこと」もわかっていて、それについて叱咤激励してもらう有り難みもわかっているからこそ、適度な苦味のある言葉を投げてくれる事のある仲間に定期的に会うのかもしれないな、なんて風にも思った。
実際それを言葉にしてみたら「確かにそれはあるね。帰りの電車で『くそー、でも当たってるんだよな!!!』って思ってることはよくあるよ(笑)」ということだった。
いずれにせよ根本にはお互いへの敬意があり、信頼がある。だからこそある程度お互いに内面をオープンにするし、オープンにしてくれた内容については大切に取り扱う。
そんな仲間がいて、定期的に話ができるというのはとても幸せだなと思う。旦那さんとも友達とも違う人達とのこういう関係があるというのは、有り難いなぁと思う。
色々な人から、その人の考え方を聞いてみたいものだ。